2009年09月18日

出て来る時には思わずニンマリ、記者会見での涙もやっとこさ出た、相変わらずの大根っぷり

 瑣末な犯罪者の一挙手一投足ならともかく、国の政策、経済では、嘘泣きに騙されてはいかんよ、という話。


[MM日本国の研究564]「高速無料化」最後に笑うのは役人だ

(略)
 まず、民主党案では料金収入の2.6兆円のうち2兆円ほどが入ってこなくなる。渋滞が多い首都高速と阪神高速では、当初からの無料化は実施しないので、その分の料金収入は得られる。だが、40兆円の借金のうちの10兆円はこの2社の借金であり、返済しなければいけない。
 
 無料にする東日本、中日本、西日本3社の借金30兆円は、無料にするならば、国債に付け替えて誤魔化すしかない。その場合、毎年、元本5600億円、利子7000億円、計1.26兆円を、60年間、税金で支払いつづけるしかない。
 
 1987年の民営化の後に残された国鉄の約37兆円の借金処理が思い出される。11年後の98年、結局、残った24兆円、国民1人当たり20万円もの借金は毎年の支払いで元本4000億円、利子6600億円、合わせて1兆円以上となり、一般会計予算に流し込まれている。60年間、毎年税金で支払うことで国民をだましたのである。同じ禁じ手を使うつもりなのか。
 
 また、そもそも無料化は受益者負担の原則にも反している。高速道路を利用するのはドライバー10人のうち1人ぐらいだ。つまり、無料化されると、1人のために残りの9人もその代金を負担しなければならない理屈になる。
 
 東日本、中日本、西日本の主要3社の維持管理には毎年4000億円がかかる。パトロールや清掃コストなども料金収入がないのだから、税金から支払われるしかない。国民の負担はますます重くなる。
 
 さらに言えば、現在、主要3社関連で働いている2万3000人の雇用はどうするのか? 高速道路の渋滞解消と料金の正確な支払いのために設備を導入し、国が助成金まで出して高速道路利用者の8割までに普及させたETCは無用の長物と化してしまう。
  
 民主党案では地方の高速道路から順次、無料にする。ということは当初からの無料化はされない東名高速や首都高速、阪神高速の通行料金収入が無料化のコストに充てられることになるだろうが、それは都市部の負担で地方の高速を無料化することにほかならない。そのとき噴出する不平の声にどう応えるのか。
 
 最大の問題は無料化によって、高速道路会社が果たしてきた道路をめぐるお金の出入りを衆人環視の下で管理・統治(ガバナンス)する機能が破壊されることだ。受益と負担の関係も見えぬまま、無料化のために高速道路に税金が投入されることになれば、高速道路は再び国の官僚の手中に掌握されることになる。そうなれば元の木阿弥である。
 
 道路の採算・不採算はまた見えなくなり、税金の使途をチェックし、無駄な道路の建設に歯止めをかけることができなくなる。憂慮するのは無料化による官の肥大化である。国土交通省の役人はすでに無料化をチャンスとして、虎視眈々と高速道路に投下される税金とそれをめぐる利権を狙っているかもしれない。



 借りた金を如何にして返さないか。その観点では、この選挙では市民大敗、官僚圧勝だったわけだ。厚生官僚の首を差し出し、土建官僚を守る、それが民主党のマニュフェストだ。
 長続きする筈も無い。

 唯一の救いは、前原大臣だ。
 海保を管轄する国交相というのは、防衛相よりも心強い。しかしその引き換えに「高速道路の借金」の責任を押し付けられた。国民にさえ脅しを掛けるとは、正に小沢さんらしい人事だ


(略)
 今の自民党と民主党を見ていると、戦前、民政党と政友会が二大政党制を実現しながらも、スキャンダルの応酬とバラマキ合戦に明け暮れていったことが思い出される。8月30日の総選挙後、二大政党は足の引っ張り合いに終始するのではないか。僕は深い危惧を抱く。なぜなら、民政党と政友会がそのような不毛なポピュリズムに陥り、進むべき方向性を見出せなかったことが、後の軍部(官僚)の台頭を招いたからである。
 
 1921年に政友会の原敬首相が暗殺されて以来、太平洋戦争が始まるまで内閣の平均寿命はおよそ1年ほどである。昭和大恐慌が起きて、農村が疲弊し、失業者が増え、社会不安が広がっていったにもかかわらず、安定政権を築けなかった政府は有効な政策を打てなかった。
 
 そのうち社会主義への共鳴が広がり、資本家が諸悪の根源として指弾されるようになっていった。やがては社会主義思想に強い影響を受けた青年将校たちが天皇を中心とした「国家改造」を夢想し、1932年に五・一五事件、36年に二・二六事件を起こした。こうして、二大政党制による民主主義は息の根を止められていった。
(略)



 元々小沢さんの発想は売国的なものなのだ。その人物に独裁制を布かれ、社会主義への共鳴も低脳マスコミによって充分に流布された。
 もう「詰み」でしょう。
posted by あんぽんたん at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月26日

いけいけどんどん

 ワクワクが止まりません。(笑)


宮崎正弘の国際ニュース・早読み
平成21年(2009年)8月27日(木曜日)通巻第2692号 

 雷鳴轟いた重慶のマフィア、やくざ一斉捜査
  ほかの共産党幹部は地元やくざ、富豪とべったりの関係ゆえに庶民から怨嗟

 それにしても薄熙来は思い切った措置をとったものである。
 既報のように重慶特別市党書記の薄は腐敗撲滅キャンペーンという中央政府の錦の御旗を前面にたてて地元やくざ、マフィアを一斉に手入れし1554名を逮捕。このなかには地元の大物政治家、高利貸し、富豪が含まれていた。
 中央政府の方針だからこれで党内の彼の名声は高くなることはあっても低くはなるまい。いやひょっとして次期総書記レースで習近平に追いついた可能性さえある。

 前重慶書記の王洋は広東省書記に栄転したが、地元古参幹部からの激しい抵抗と妨害を受けて、なかなか思う様の腕を振るえず、このまま広東は2010年アジア大会に突入するが、さて次期総書記レースからは逸脱するか?

 一般的に地方幹部は地元マフィア、やくざとグルになって阿漕な商売を黙認し、巨額の賄賂を平然と受け取って私腹を肥やしており、むしろ公安と黒社会は共犯関係に近い。
 もっとも先進的な広東省でさえ、王洋はマフィア一掃には動けないのだ。

富豪は大概がやくざ、裏面で高利貸しを兼ねる。カネでポストを買う。あまつさえ身を守るために私兵を扶植する。ごろんぼ、ちんぴらの命知らずが一宿一飯の恩義に報いるという日本的任侠道からは遠いが、伝統的な「幇」は紅幇、青幇の伝統がある中国ならではのもの、私兵は勿論、ピストルや機関銃で武装している。
地元公安警察は手を出せない。
いやはじめから手を出そうという気概もなく、やりたい放題を黙認して賄賂を受け取る方が、四方まるく収まり、それが中国における処世なのだった。

 ちなみに浙江省、江蘇省、山東省、福建省などのマフィアが抱える私兵は百万人を優に超えるまでに「成長」している(多維新聞網、8月11日)。

 しがらみがない薄熙来ゆえに、遼寧省長時代の公安のプロ=王立軍を呼び寄せて、新規に公安局長に任命した上での決断だった。
 これは中国全土の庶民から賞賛を浴びた。人気度では習近平を一気に抜き去ったと言われ、ポピュリスト政治家=温家宝首相に迫る勢いと評する専門家もいる。


ネット上でのヒーロー、ヒロインが変化

 山西省の石炭事故、陝西省のカドミ中毒事故、各地の公害などで、住民が当局に訴えてもひねり潰され、暴動を起こせば「首謀者」は死刑か無期懲役となる、無法社会の中国で、上海で公安六名がひとりの若者に殺害された事件ではネット上で、犯人が英雄となり、カラオケの女性店員が地元の共産党幹部に強姦されかけて、主犯格をナイフで殺害しても無罪となった。

「よくやった、彼女はヒロインだ」とネットにおける賛美が続いて当局は手の施しようがなかった。
腐敗防止、公正な裁判などは中央が行っているキャンペーンである。

とはいえネットの拡散が中国にはじめて「世論」を形成したのも事実だが、これらはごく一部の例でしかなく、大方の不正は見逃されてきた。
だから中国のおける警察(=「公安」)は悪の代名詞、庶民が信用する日本の警察とは百八十度異なる。

 「薄熙来は、この手柄をバックに北京中央政界に復帰する可能性が高く、次の権力闘争の主役のひとりとしての座を射止めた」(「ドイツの声」、8月24日)。
posted by あんぽんたん at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月20日

これは重要!中国の権力の行方

 休眠中の此処も、このネタには黙ってられません。


宮崎正弘の国際ニュース・早読み 
平成21年(2009年)8月20日(木曜日)通巻第2687号  

薄熙来(重慶市書記、前商務大臣)が政治力を背景に後継レースに参入 
 やくざ団体を手入れし地元の黒幕1400余名を逮捕、全国から拍喝采

 薄熙来・重慶特別市党書記は、『重慶の平和と安定』のためと獅子吼して同特別市域内にはびこるマフィア、やくざ十四団体を一斉に手入れさせ、1544人を逮捕した。陳明亮、岳村、黎強らマフィアのボスを含む67名の手配中の大物も捕縛、これで悪は一網打尽と旨を張った。

 党の高官とやくざはぐるの地域が多いだけに、この措置が本当なら政治家のお手本として庶民の絶大な人気を得るだろう。

 薄熙来の遼寧省省長時代に同地域内の黒社会撲滅に辣腕を振るった王立軍を重慶市公安局長に指名して、遼寧省から呼び押せた。王は着任早々からやくざへの手入れの機会をうかがっていた(香港紙『大公報』)。

重慶の十四の黒社会組織への捜索で、かれらのアジトからピストル48丁、弾丸900発、現金合計三億元を押収した(多維新聞網、8月17日付け)。
 このほか組織犯罪の銀行口座を凍結し、総額十五億三千万人民元を封鎖した。

 かれらはみかじめ料を支払わない商店やレストランに放火したり、高利貸しで期日に遅れると見せしめの殺害など凶悪なことで知られ、麻薬、博打、凶器準備、売春など従来のマフィアの「ビジネス」を超えた商業活動は共産党の脅威でもあった。
 
 とくに重慶は中央政府の特別配慮による開発予算が300億ドル。
あちこちにモノレール、立体交差、政府建物、駅舎などを突貫工事、宇宙都市のような激甚な発展ぶりをみせ、同時に全土から儲かるとばかりマフィアが蝟集して利権をむさぼり、表向きは貿易、商社、銀行などを経営していた。

▲地域のマフィア顔役は同時に地域の全人代代表でもあった

 就中、建設土木が盛んで砂利、セメント、建材を扱う表向きの顔があった。巴南区などは黎強の組織が一手に支配しており、マフィアのボスでありながら財閥、大富豪としても知られる。
 なにしろ表の顔として黎強は重慶市全人代代表。陳明亮は重慶市古物商工会理事長兼地区人民代表だった。
かれらの元には千もの企業がぶら下がり、不動産ビジネスの殆どを抑えていた。

 また地下銀行、高利貸しビジネスでこれまでに貸し付けた額面は三百億元とも。こうなると地元警察、公安は買収されている可能性があり、アンタッチャブル。土地にしがらみのない政治家にしか大鉈(なた)は振るえまいと言われた。

 組織が縄張りを決め、組織構成員は軍隊のような訓練を受け、上下の序列にうるさく、なかには昼は公務員という『白道』、夜はやくざに早変わりの『黒道』を兼務する手合いもいて「重道(白黒兼務)社会」だから重慶と自嘲気味なところもあった。

 さて薄熙来である。
かれは共産党大幹部だった薄一波の息子、「太子党」の代表的人物として、大連市長、遼寧省書記から胡錦涛の人事で重慶特別市書記に任ぜられた。直前までの商務大臣。来日回数も多く、かなりの日本通である。同時に世界貿易のネゴシエーターとしても活躍した。

辺地へ飛ばされて左遷かとおもいきや着々と政治的野心を秘めながらも中央への成績をあげた。
薄熙来の認識では次期総書記に有力とされる習近平よりも、自分がなる、ということだろう。野心を沸々と燃やしてきたことは華字紙でたびたび報道されてきた。

しかし薄熙来は「太子党」に勢力を扶植してはいても、上海派とはそりが悪い。だからポピュリズムに一気に打って出て、せめて次期首相くらいは射止めたい。おりしも次期首相後継最有力だった李克強に七月以降というもの、部下の汚職スキャンダルが多発し、任期急降下中でもある。
もし、薄熙来がそれらを計算に入れタイミングをはかったとすれば、それはそれなりに絶妙な政治的演出でもある。
posted by あんぽんたん at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする