2005年11月08日

フジモリ元大統領は人柱になるつもりか

フジモリ氏「拘束」 チリで警察学校に移送
 ペルーのラジオ局RPPによると、チリ駐在の国際刑事警察機構(ICPO)当局者は7日、フジモリ元ペルー大統領(67)が同日未明、チリの首都サンティアゴ市内のホテルで警察当局により「拘束」されたことを明らかにした。同市内の警察学校に移送され、医師による健康状態の診察を受けたという。
 チリ政府は拘束について公式確認していない。ペルー側はチリ外務省を通じてフジモリ氏の逮捕状をとるよう要請していた。RPPによると、7日にもチリ最高裁が拘束理由の開示を警察当局に求め、身柄拘束を続けるかどうか審理する見通し。
 来年4月のペルー大統領選への出馬準備として日本から出国した元大統領のペルー帰国に向けて、暗雲が漂い始めた。
 一方、ペルーのマウルトゥア外相は記者団に「ペルー側の要請を受けてチリの裁判所が逮捕状を発行した」と述べた。両国は犯罪人引き渡しに関する2国間協定を結んでいるという。
 フジモリ氏は1990年から2000年までの在任中に起きた殺人など20以上の罪で起訴、国際手配されているが、今年10月、次期大統領選への立候補を正式表明。帰国準備として、6日、サンティアゴ市内に専用機で到着していた。(共同)

 分かっていた事とは言え、こうなってくると思い出されるのはフィリピンのアキノ氏暗殺事件だ。バックグラウンドや方法の云々ではなく、ペルーの国としての良識と、近代的な法治国家になれるかどうかが試されている。チリはいい迷惑ではないかと思うが、チリとしても国際的な信用度を上げるチャンスではある。もしも、もしもフジモリ元大統領が死ぬような事態になり、それがペルーならまだしもチリだったら、チリは少なくない国益を失うだろう。しかしペルーはどうか。フジモリ元大統領も逮捕覚悟だと言う通り、ペルー国内でペルー政府がフジモリ元大統領の命を奪う事は現政府にもプラスではない。ペルー政府がトチ狂って強硬な手段に出る事は、フィリピンのアキノ氏暗殺のその後を見れば充分な教訓になるだろう。故に、危険なのはむしろチリ国内だったかも知れない。大統領選に立候補しても、実際に勝つ事は無いだろうと思われる状況がある。このようにチリ国内で身柄が拘束された事は、実はフジモリ元大統領が一番望まなかった事態なのかも知れない。
 22年前、アキノ氏暗殺。そして今、フィリピンは近代的な国家を成そうともがき苦しんでいる最中のようだ。

フィリピン:アロヨ大統領「アキノ攻撃」激化 一族の農地放棄を要求
 フィリピン政府は、アキノ元大統領の生家コファンコ家などが所有・経営する、ルソン島中部タルラック州のルイシタ砂糖農園(約6000ヘクタール)の農地を、88年のアキノ政権時代に成立した「包括農地改革法」に従って農民に分配するよう迫っている。昨年の大統領選での不正選挙疑惑をめぐり「反アロヨ」の姿勢を崩さない元大統領に対する政治的警告との見方もある。(後略)

 対立はあっても、もう暗殺など無い。政治的であろうが、変えようとするパワー、それこそが重要だとフィリピンの人々は学んだのだ。これは先進国と言われる日本も見習うべきものだろう。首都をクラークに移す?ちょっと驚くが、それも当然の一つの手段で面白い。掛け声だけで上っ面しか変わらない日本の改革は、政治家の責任だけでなく、俺ら国民一人一人の冷めた感情が障害だと心得よう。人柱が建たなければ国の事を想えないような国民性では途上国、先進国を名乗るのは恥かしいことじゃないか。


posted by あんぽんたん at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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