小泉純一郎首相が17日に行った5回目の靖国参拝。今回は献花も記帳もなく、5分足らずのスピード参拝だったが、居合わせた大勢の参拝客らからは参拝を歓迎する声と批判が入り交じった。
午前9時ごろから警備の警察官や大勢のマスコミ陣が続々と集まり、物々しい雰囲気に。午前10時過ぎ、小泉首相を乗せた黒の公用車が第2鳥居前の中通りに到着。小泉首相は大勢のSPや関係者らに囲まれ、早足で拝殿前へと進んだ。
両脇にずらりと並んだ一般の参拝客らからは大きな拍手や「頑張れ」「いいぞ」といった歓声や、8月15日に参拝しないことを非難する怒号が飛び交った。
今回は記帳や献花のない拝殿前での参拝。首相は二礼二拍手一礼の正式な参拝方法をとらず、約1分間一礼しただけですぐに参道を戻り、公用車に乗り込み同神社を後にした。
近くに観劇に訪れた無職、雨宮房子さん(68)は「時間に余裕があったので来てみたが、(首相の参拝に)感動しました。いいことだと思う」と満面の笑み。ラジオのニュースを聴いて東京・巣鴨から駆け付けた無職、花沢徳男さん(71)は「一国の首相として、国のために戦った英霊のため参拝するのは当然のことだ。堂々と来てくれてうれしい」と熱心にビデオカメラを回していた。
一方、岡山市から家族連れで訪れた会社員、森安政弘さん(38)は「中国や韓国からの批判が出ている中、近隣の国を敵に回すのはよくない」と憤慨した表情。また、三重県の元公務員、斎藤孝夫さん(61)は「私は遺族なので参拝はありがたいと思うが、アジアの歴史を考えると気持ちは複雑だ。いかなる戦争も避けなければいけない」と語り、一緒にいた中学1年の孫、高輝君(13)は「(首相の参拝が見られて)記念になった。靖国神社や日本の歴史についてもっと勉強したい」と話していた。
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靖国神社問題に詳しい大原康男国学院大教授の話 「昇殿ではなく拝殿前参拝となったのはこれまでより後退した印象を抱くが、内外の反対に屈することなく5年連続して参拝したことは十分評価できる。来年8月15日には公約通り参拝し有終の美を飾ってほしい。ポスト小泉の首相もこれにならってほしい」
日本遺族会顧問の板垣正・元参院議員の話 「かつては首相が春、秋の例大祭に合わせて参拝しており、今回は参拝として正常な姿だ。今後は8月15日も含めて定着させてもらいたい。スパッと決断する小泉流のやり方が総選挙で賛同され、靖国参拝にもつながったのだと思う。中国、韓国への影響は相手の出方次第だが、参拝は日本の国内問題だ」
戦友らでつくる「英霊にこたえる会」の倉林和男運営委員長の話 「なぜ正々堂々と正式参拝できないのか。モーニングも着ず、拝殿前で賽銭(さいせん)を入れるなど、英霊に感謝の誠をささげる一国の首相のやることではない。二礼二拍手一礼をしなくても、最低限昇殿参拝すべきだった」
【2005/10/17 大阪夕刊から】
この件についてはもうウンザリではあるが、二点だけ書き記しておきたい。
1.色々な考え方を認めている日本にあって、現時点で四大誌のWEBで賛否両論を掲載しているのは産経だけという体たらく。産経は社会面だが他は政治面という有様。現代における戦没者の扱いは政治の道具なのか?マスコミは死者の魂を弄ぶのもいい加減にしろ、と言いたい。テレビでは相変わらず"アジア諸国が反発"と言っているが、実際は中国と韓国だけだ。この2国だけを特別扱いするのも、他の本当のアジア諸国に対して失礼極まりない。
2.13歳の子供が「もっと勉強したい」と感じるほど戦没者の魂は今の日本にとって尊いものだ。世間に正しい情報が出ていない、或いは歪められてしか目に出来ない社会を我々大人は反省し、歪んだ情報だけを子供に見せようとする中核派の残党を許すべきではない。

