2007年09月19日

経済も軍事同様戦争なのだね、偏向者にとっても

 FRBが金利引下げ。日銀が金利上げ見送り。調和は取れている。
 世界第一通貨である限り、米ドルが外的な戦略に晒されるのもまた当然の事だ。サブプライム破綻はショック療法ではないかと思っていたのだが、やはり中長期的には大した問題でもなさそうだ。こういう時には、それに便乗してとにかくコキ降ろそうという人が出てくるもので、その人と也を分っていないと催眠術にかかりそうだ。

強まるドル崩壊の懸念
2007年9月18日
(前略)
▼外務省に外交を任せるのは危険

 これらと対照的に日本では、政局が不安定になっており、世界の混乱が予測される今後の時期に、強い決定権を持って対処できる指導者が出てくるかどうか分からない状態だ。私が知る限りでは、政府内でアメリカの衰退懸念についてほとんど分析がなされていない。
(中略)
 日本の次期政権がどうなるか現時点では予測できないが、うまくいけば、間もなく行われる政権交代を機に、日本政府(官邸)は外務省に丸め込まれずに外交を行い、中国や韓国などアジアとの関係を再強化するともにロシアとの関係も改善し、アメリカの衰退と世界の多極化に対応できるようになるかもしれない。
 その逆に、次期政権も相変わらず対米従属の強化にのみ専念するなら、日本は米国債が大幅に減価する際に売り逃げもせずに大損するだろう。中国との戦略的関係を構築し、日中が協力してドル崩壊後の東アジア共通通貨を作れれば成功だが、日本がそれを拒否するなら、中国は日本に頼れず、人民元をアジア共通通貨にしていくしかなくなる。
 それが成功するか危ういが、もし成功したら、その後のアジアは中国中心・日本抜きの状態が強まり、国際社会における日本の力は落ちる。中国が自国中心のアジアの新体制作りに失敗した場合は、アジア全体が経済的・政治的な混乱期に入るが、どちらにしても、アメリカが衰退する中で、日本が中国やロシアとの関係を強化せずにいると、日本の国際的な位置づけは、明治維新前の状態に戻っていくだろう。

 戦略と根回しを強化する必要性については同意できるが、その相手をアメリカではないと言い、代わりに中国やロシアを持ってくる辺り、この人やっぱり反米アラブ人に洗脳されてるんじゃないか?中東に少し詳しくても、中国の事は分らないと言ってるようなもの。分野外の事を尤もらしく言おうとして馬脚を現すと言うか何と言うか。いや、リベラルに耳障りの良いように羊の皮を被っていても、足元に狼の爪が見えてますよ、ってとこか。

宮崎正弘の国際ニュース・早読み 
平成19年(2007年)9月19日(水曜日)貳 通巻 第1929号    
中国がドル資産を売却する「核オプション」を行使した、と英・露紙
 7−8月で800億ドルの米国債券が売られたのは事実だが。。。

 不思議な報道が世界に流れた。
 発端は英紙「テレグラフ」で、「中国は核オプションを行使」と言うのである。
 NY連銀発表では7月統計で480億ドルの米国債が市場で売却され、8月の二週間でも320億ドル、合計800億ドルが売り抜けられた。
 これは「ありあまる外貨準備を持つ中国が、米国議会の中国批判に対応して政治的武器として使った反撃である。
まさに『核の選択』だ」などとセンセイショナルに書いた。(同誌、9月6日付けおよび10月8日付け)。
 後追い記事はロシアの『プラウダ』英語版に出た(10月9日付け)。「ドル暴落は必至、ドルは崖っぷちに立った」
と欣喜雀躍の見出しが踊った。
 現実に、九月にドルはいくぶん下がったが、逆に人民元の高騰も止んだ。
 不思議な符丁だが、中国がドル暴落を望んでいない、なによりの証拠である。
 簡単な図式である。
 中国の輸出の70%は、海外企業が中国へ進出しての現地生産、それも過半はアメリカ企業である。GM、フォードからコカコーラまで。
 米国の消費市場は中国製品に溢れ、アメリカ企業は要するに中国依存で成り立ち、中国もまたアメリカ企業を通じて米国市場にどっぷり浸かっている。
 これは両国の普遍的利益であり、北京がドル安を企図して、政治的武器になにかを使ってドル暴落を演出することは中国の利益にはならない。
 これを山崎養正氏は「米中経済同盟」と喩えたが、言い得て妙である。
 中国の思惑とは関係がなく、ドルが雪崩を打って安くなりそうな兆候はたしかにある。
 サブプライム(低所得者向け住宅ローン)の破綻は、かなりのブローを米国経済に与えた。しかし、全体でみれば、6兆ドルのGDPのなかの、最悪に見積もっても、4000億ドル内外の規模であり、崩落の切っ掛けにはなりにくいのではないか。
 ドルの10%程度の下落なら、日本にとってはプラスマイナス・ゼロ。
 中国経済は、足がもつれるほどの打撃になるだろう。
 資源輸出の大半の決済をユーロ建てとしたロシアだけは、哄笑することになるだろう。
 こう考えてみると英紙のニュースをことさら転載したのがロシア紙だけであったことも、なんとなく納得がいくのである。
posted by あんぽんたん at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
田中栄ウォッチなんて時間の無駄なのでは?
Posted by ははは at 2007年09月20日 06:50
田中氏は逆預言者として稀有ですよ。参考になります。
Posted by あんぽんたん at 2007年09月21日 05:56
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