「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成19年(2007年)6月30日(土曜日)通巻第1846号
石油リッチ(の筈の)イランで「石油よこせ」の暴動
あのイランが石油輸入国に転落している
石油スタンドが襲撃され、テヘラン市内だけでも十箇所のガソリンスタンドが破壊された。
フィナンシャルタイムズ(6月28日付け)によれば、イラン議会が石油の「配給制度」を、突如、導入した(26日)からで、理由は「米国の脅威に対処するため」。
秘密宗教警察の存在で、滅多に抗議行動をとらなかったイランの民衆が、ついに怒りを爆発させた。
個人のクルマには、毎月100リットル、営業タクシーには450リットルという配給制。原因は、石油不足ではなく、精油所の老朽化による生産の落ち込み、その分を緊急に輸入していたからだ。逆ざやが発生し、昨年の石油輸入が49億ドルにのぼっていた(FT紙)。
じつはアハマデネジャッド大統領、国民の人気がないのは当然としても、反米一色で、世界世論に抗して原子力発電の開発を進めていることにも国内で批判が強い。
いつか、小誌でもイランが石油輸入国に転落する予測を展開したが、これほど事態が急速に悪化しているとは想像も出来ないことだった。
イランが発展すればするほど石油輸入国になるのは必定。俺はそう思っていた。だから輸入オーバーになるとも。しかしそれが"石油不足ではなく、精油所の老朽化による生産の落ち込み"だとは。ここでピーンと来た善良な日本人納税者のアナタ、さあ、俺と一緒に叫ぼうか。
ざまー見ろ!

