2010年06月21日

輸出組は良いが、投資組は撤退しようにもにっちもさっちも行きません

宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 平成22年(2010)6月21日(月曜日)通巻3001号(三千号突破記念号)
さぁ、人民元がいよいよ今日から切り上げ。年内3%目標というが
 0・01%から0・5%(一日の変動幅制限)では、米国もIMFも不満

 ビッグニュース。2010年6月20日、午後(つまり日曜日)、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は記者会見し、21日の取引開始時間(日本時間、21日午前十時)より、中国の通貨=人民元の対ドルレートの変動幅を、過去二年間厳重に制限してきた0・01%から0・5%に変動させるとした。

 2008年9月のリーマンショック直前まで、人民元は「管理された、変動相場制」だった。05年7月1日に2・1%の切り上げの後、徐々に徐々に人民元の為替レートは上昇してきたものの、リーマンショック以後の二年間はほぼ「固定」されたままだった。

 米国は中国に強く人民元切り上げ圧力をかけてきたが、北京はどこ吹く風と批判をそらし、通貨は主権問題、外国からどうこう言われて(日本のように)為替レートを変化させたりはしない、と突っぱねた。

 米議会の怒りは強く、NY選出(ウォール街の代弁者)のチャールズ・シューマー上院議員は人民元の30%の切り上げを要求し、「もし中国が飲まないのであれば、中国からの輸入品すべてに一斉に27・5%の『報復関税』をかける法案を準備してきた。

ナンシー・ペロシ下院議長も『我慢の限界』と言明していた。IMFは『人民元は20%程度、過小評価されている』と報告書をだし、オバマ政権内部でも「これ以上、議会の声を対中政策に反映しないのはまずい」という判断に傾く。

そして先週(6月第三週)、香港の人民元先物取引で、人民元レートが上昇傾向に転じた。マーケットが地殻変動の予兆を示し、ついに日曜日という異例のタイミングを撰んで切り上げの発表となる。

年内に3%切り上げという観測が根強いが、市場はいったん切り上げ傾向となれば、毎日0・5%の範囲内で上昇傾向がつづくであろうから、けっきょくは年内5%以上に結果するのではないのか。

 行くも地獄、戻るも地獄。
 官製デフレを起こさなければならなくなったのだが、よくよく考えれば、偽札を、撲滅するまで行かずとも、それなりに取り締まるだけでそれに近い効果が有るんじゃないか?と、ふと思った次第。

posted by あんぽんたん at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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